特定非営利活動法人KMC

特定非営利活動法人KMC1.融資先概要

■融資実行日:2011年9月

 

■氏名または団体名・法人名:特定非営利活動法人KMC

 

■事業開始年月日: 平成16年3月23日

 

■事業実施メンバー数:16人

 

■融資金額
3,000,000円/ 返済予定 2011年2月 完済!

 

■事業内容
障害者福祉サービス事業所増改築工事事業

 

■貴方もしくは貴団体の理念や目的を教えてください。
精神障がい者が地域の中で、理解され、生活していくことを支援し、一般市民に精神障がい者の理解を啓発し、誰もが暮らしやすい社会を作っていく。

 

■貴方もしくは貴団体の主な事業とこれまでの成果を教えてください。
平成10年メンタルヘルスボランティアの任意団体として活動を開始。平成16年3月、精神障がい者の居場所(小規模作業所)を作るため、NPO法人格を取得。現在は地域活動支援センターキャンワークとしてその運営にあたっている。その他、任意団体から継続して、精神障がい者と市民の相互理解の場として料理交流会等の行事の開催、市民の精神障がい者の理解を啓発する講演会、メンタルボランティアの養成講座等を開催している。微力ながら、10年余りの継続により、精神障がい者、そのご家族との信頼関係、市民への精神障がい者への理解の普及、という成果を得ていると思う。

 

■代表者について、「私はどんな人?」を経歴やエピソードなどを自由に表現してください。
平凡な一主婦ですが、初めてボランティアに伺った施設で、精神障がい者のおかれている劣悪な環境に驚き、にもかかわらずこの方たちの優しさに心打たれた体験から、少しでもこの方たちが笑顔で暮せるようになれば、と11年ボランティアを続けてきた。ただただこの方たちの話を聴いてきたけれど、特に取り柄の無い私が、無謀にも法人格を取ったり、施設を作ったり出来たのは、偏にKMCの会員、仲間、周りの方々、この障がいの方々に助けて頂いたからだと思う。

 

2.融資を受けて実施する事業について

■事業の動機と目的

Q.経緯や動機
A.現在の地域生活支援センターの事業形態では、利用者(精神障がい者)に対して十分な作業量、を提供できない。また運営費も少なく十分な職員配置ができない。利用者が、「働く」という人として基本的な活動を通じて、地域社会とつながり、充足感を得られる場を作りたく、現行の事業を、国からより大きな報酬額(運営費)を得られる就労型の事業形態に変更することにした。事業を変更するにあたり、石川県より新しい事業所の整備のための補助金を得られた。

 

Q.どんな社会を目指していますか?
A.だれもが当たり前に暮せる社会。障害のある人も無い人も、自分が望める働き方をし、住みたいところ住み、行きたい所に行ける。

 

■事業の内容

Q.誰に対して・どんな価値(モノ・サービス等)を・どのように提供しますか?
A.
この事業所は、餃子を製造、販売する飲食店の形態をとる。利用者に対しては、餃子の製造工程での作業と、接客のマナーを作業訓練として提供する。販売収益は、利用者の作業の対価として分配される。それぞれ、利用者のニーズは異なるであろうが、ある者には、人として「働く」喜びを享受し、体験訓練の場となり、ある者にとっては、一般就労への動機付けとなり、次のステップへと進む訓練の場となる。しかもそれぞれのニーズに対し、支援計画が立てられ、振り返りが行われる。

 

■「強み」について
Q.貴方もしくは貴団体の持つ「強み」を教えてください。
A.精神障がい者の地域生活支援は、病院をバックに持ついしびき、あるふぁがあり、優秀な専門職スタッフが、沢山の登録メンバーの相談支援をされている。比して当方の施設は、小規模でスタッフも資格をもたない。が、小規模ゆえにきめ細かな支援、また素人ゆえに利用者を対等に、「ふつう」の感覚、当たり前の感覚で相談支援できると思う。ボランティアが設立主体である強みと思う。

 

■「弱み」について
Q.貴方もしくは貴団体の組織の「現状抱えている課題、今後の課題」を教えてください。
A.資金力。 NPO法人としての資金力は、会員数、寄付金にかかっている。その拡大のための、広報能力、アピール力が 弱い。

 

■融資を受けようと思った動機および資金の使い道は?
事業所の増改築資金が、県から下りるのが、工事終了後1月末のため、それまでのつなぎ資金として、早急に必要。

 

■ピースバンクいしかわに期待すること、メッセージをどうぞ!

「金は天下のまわりもの」と思えるような社会は、誰もがなにかを始めれる希望の持てる社会です。そんな社会を作っていきましょう。

■その他ご意見
ピースバンクさんが目指す社会のone pieceを目指す法人でありたいと思います。