<小浦>
NPOバンクにご興味のある方なら、「ビックイシュー」のことはご存知の方が多そう。
ご存じなくても、耳にしたらきっと興味を持たれると思います。
「ビックイシュー」http://www.bigissue.jp/ は、ホームレスの人だけが「販売員」になれる、路上売りの雑誌。定価300円のうち、190円が、販売員さんの自立資金になる仕組みです。
大阪とか東京に行った知人が、お土産に買ってきてくれるので、私はそれを読んでいます。毎回、スーパースターが表紙を飾っています。ショーン・ペン、ペネロペ・クルス、ベッカム、コールドプレイ、金城武、・・
今日、「ビックイシュー 突破する人びと」という本をいただきました。日本でビックイシューが始まった経緯を書いたものです。
ビックイシューはもともとロンドンで始まり、活動が世界に広がっているもの。最初に始めたのは、あの化粧品会社・ボディショップの会長と、元ホームレスで、出版の仕事をしていた男性。彼らの活動にあこがれた日本人女性が、ビックイシュー日本版を作りたい!と立ち上がる。
しかし、大企業のボディショップが資金を出して始まったロンドンのケースに比べて、起業の経験もない、雑誌を編集したこともない日本人たちが3人集まって創刊するストーリーは、もう、ハラハラ、ドキドキ。
もし、こんな起業のケースが、バンクに舞い込んだとしたら、果たして融資審査を通るだろうか?
実際には、どこもスポンサーにつかない状況のなかで、自己資金と、市民からの出資金400万、そして銀行からの借入金1200万、全部で2000万で立ち上げたそうです。
本には、胸がつまるシーンが次々と登場します。発祥の地・イギリスでは、路上生活者の数は1000人を切るほど。それに対して、03年当時、大阪だけで8000人のホームレスがいた日本。「経済大国なのにどうして?!」と、ロンドンのスタッフには驚愕された、という、冒頭の場面には、ああ、恥ずかしい、、、どうしてこうなっちゃったんだろう、と、ぐったりしてしまいます。
それでも、この本には希望がいっぱい。「100%失敗する」と言われながらも、いままで6年間続いている。100%だなんて、他人は何でもいうもんだ。ピースバンクも、どうせ続かないと思われてたりするのかもしれないけど・・・ビックイシューに習って、魅力的にいきたいものです。
バックナンバーをまとめて注文しました。バンクのメンバーにも見せてあげよう。
私もずっと以前からビッグイシューの読者ですよ~。
仕事で京都に行く時に運が良ければ、京都タワーの
近くで買うことができます。
実家の東京では、新宿などの大きな駅でも売ってますね。
去年、東京の国立(くにたち:山口百恵さんが住んでいる所)という
小さな駅に用事があって出かけたら、そこにでも売っていました。
ちょうど、ビッグイシューが『世界一あたたかい人生相談』という
本を出したばかりのほっかほかで売っていたので、食い気いっぱいの
私としては買わずに素通りするわけにはいかない!と思って
買ってきました。ホームレスの人たちの人生相談の答えが
ほんとにあたたかくて、ほっこり!
料理研究家の枝元なほみさんの料理も、相談内容にマッチしていて、
料理で人の心を励ますことができるんだなって感心させられます。
まとめて注文されたとのこと。読んでない号がいっぱいあるので、
alに行った時に読ませてくださいね。
はい、ぜひ!じっくりお読みくださいませ。読むところがいっぱいあって、よい雑誌ですね。今年と去年のを全部注文しました。そして、これから出る分は、「図書館購読」という制度を利用して、店で購入することにしました。割高ですが、金沢では販売していないので仕方ないですね。すこしでもサポートになるなら、これも良しです・・・・。「人生相談」はまだ読んでいないのです。