高木糀商店さん訪問レポート

ピースバンク出資者・ご協力者のみなさま

今年度は、出資者さんに、融資先を訪問してもらう機会を多く作って、
「お金の働き」を実感していただきたい・・・
その第一弾で、先日、3人の出資者さんと、東山を訪問してきました。

訪問したときの様子は25日(木)、NHKの18時台ローカルニュースにて、紹介されます。

以下、出資者の福森さんからのレポートです。

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東山にある高木糀商店さんを訪ねたのは、7月11日(木)、朝早くから日差しの強い日でした。創業天保元年(1830年)のお店は一度改装をされてはいますが、藩政期そのままの造りです。

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のれんをくぐると、まるでタイムスリップしたかのようです。  屋内はエアコンがあるわけでもないのに、戸外に比べ数度は低く、柱や梁に染みついた味噌の匂いが何とも懐かしさを覚えます。

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博物館さながらのかまどや煙突が、大豆をゆでるのに今も使われていることに驚愕しました。

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高木さんは、

「うちの味噌は、日本の家庭で作られてきた「塩、糀、大豆のみの天然醸造」の「ふつう」の味噌です」と、おっしゃいます。しかし、先代のご両親が「跡を継がなくてもいい」と言われるほど、お店を続けていくことは大変なことです。

8代目であるご夫婦は何の気負いもなく、「ふつう」のこととして稼業を継がれました。その「ふつう」の味噌を仕込むために杉材の桶が必要だったのです。今や、この桶を作れる業者は、長野に1軒のみ。それでも「生きている素材を呼吸しているもので仕込みたい」という8代目の並々ならぬ信念に賛同し、ピースバンクは出資させていただいたのです。

(2010年に完済いただいています)

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杉の桶はとても大きいもので、もう何度も味噌が仕込まれ、産膜酵母菌の白い色もついてきています。たがの竹の編み方も美しいです。「倉も杉桶も生きている」と表現された高木さんの言葉がとてもしっくりきました。

 

「ふつう」のこと、「あたりまえ」のこと、を続けることが難しい時代になりました。保健所の衛生指導に従えば、藩政期以来、高木さんの醸造倉で生きてきた微生物、酵母は、死滅しています。それは何百年と培われてきた食の文化を途絶えさすことになります。

 

昨今の塩糀ブームで、糀の仕込みが忙しくなり、味噌の仕込みが遅れてしまうこともあるそうですが、このまま発酵食品の復権が続くことは喜ばしいことです。

 

 「糀」とはよく言ったもので、床下の室(むろ)から取り出してもらった糀を見せていただくと、真っ白で雪の花のようでした。糀から出来る甘酒は、江戸時代の人々の夏を乗り切る栄養ドリンクであったとか。だから「甘酒」は、夏の季語なのですね。とても色々なことを教えていただきました。

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「ふつう」のこと「あたりまえ」のことを続けることは私たちの食文化を守ることなんですね。敢えて困難な道を選んだ高木さんの矜持を思います。

 古民家が並ぶ東山。豆腐屋さんの鐘がひびきます。味噌の匂いがほのかにします。天窓からのひかり、どこからともなく吹く風。

五感を研ぎ澄ます、この豊かさ。守って行きたいですね。

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(出資者の福森さん 金沢市・・一番右の方)
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同行した、同じく出資者さんの宮本さんからは、以下のおたより頂きました。

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レポート拝見させていただきました。

何と素敵な文章で、読んでいたら私がその日のことを思い出し匂いまでしてくるかのようで・・・

見事にまとめていただき本当にありがとうございます。

 

みなさん、買って行かれたお味噌や甘酒の感想はいかがでしたか?

 

わたしはあえて出汁をほとんどきかせずにお味噌汁にしてみました。

ただ塩辛いお味噌とは全く違う独特の発酵の風味がして、蔵をたずねた時の匂い、樽についた酵母の匂いがこの味を作りだすのだと我が故郷を誇らしく思える味でした。

 

そんな事に自分が出資したお金が役に立っているなんて誇らしい。

大切なお金ちゃん達をピースバンクにホームステイに出すと、ピースバンクが一生懸命お金ちゃん達の事を考えて連れだして下さり、地域の見えるところでお役に立って帰ってくるようなイメージを私は持っています。

銀行などに預けたお金ちゃんは何処で何をしているのやら・・・

 出資者さんによって様々な思いがあるとおもいますが・・・

私の個人的な感じ方です。

 子連れでバタバタしましたが、素敵な一日をありがとうございました。

 (出資者・宮本さん 白山市)

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