井村 辰二郎


1.融資先概要

■融資実行日:2013年

 

■氏名または団体名・法人名:井村 辰二郎

 

■事業開始年月日:2013年(予定)

 

■事業実施メンバー数:20名

 

■融資金額
3, 000,000円/ 返済予定 5年間

 

■事業内容
みんなの自然エネルギーファーム

 

■貴方もしくは貴団体の理念や目的を教えてください。

「千年産業を目指して」

農業には千年以上続く歴史があり、千年先の子孫へ継承すべき産業である。環境負荷の少ない有機農業によって、祖先が拓いた豊かな大地・水・環境を次代へ継承する。

【5つのミッション】

 1. 日本の耕作放棄地を積極的に耕す

 2. 有機農業を通じて、日本の食料自給率の向上に貢献する

 3. 新規就農者等の研修、受け入れ及び育成を行う

 4. 農産業を通して、地域の雇用を創造する

 5. 農業を通して、東アジアの食料安全保障に貢献する

 

■貴方もしくは貴団体の主な事業とこれまでの成果を教えてください。

 3つの組織を経営しております。

  1. 有機農産物を生産する「金沢農業」(個人の青色申告)

  2. その有機農産物を加工して販売する「株式会社金沢大地」

  3. 奥能登の耕作放棄地を開墾する「アジア農業株式会社」(農業生産法人)

 

 1997年に脱サラし、家業の農業を継いで以来、次のような取り組みを実践してきました。

 1. 有機栽培への転換

金沢市、河北潟干拓地、輪島市門前町山是清、および珠洲市八ヶ山の農場で、米、麦、大豆、蕎麦、野菜の有機栽培を行っています。農薬や化学肥料は一切使用せず、堆肥についても、トレースできる原料のみを使用して全量自社生産しています。

 2. 規模の拡大

畑地30ha・水田15haからスタートし、現在の耕作面積は、畑地155ha・水田35ha規模となりました。耕作放棄地を中心に、15年間で約130haを開墾し、有機農産物の安定供給による日本の食糧自給率向上を目指しています。

 3. 農産加工の取り組みを推進

農商工連携、農業の6次産業化を実践し、自社有機農産物の加工品の開発・販売を進めています。顔の見える生産者であることを重視し、県内外の会員制宅配サービスや自然食品店、Webサイトでの直販などを通じて、農場と食卓の双方向トレーサビリティを図っています。

 4. 輸出への挑戦

米、麦、大豆は、日本の有機JAS認証のみならず、米国農務省のNOP認証およびEU認証の国際的な基準を満たしています。最初に海を渡ったのは、300g入りの生大豆。スペインの3つ星レストラン「エルブリ」に輸出されました。また、有機純米酒「滉」AKIRAは、2011年に全米デビューを果たしました。

 

■代表者について、「私はどんな人?」を経歴やエピソードなどを自由に表現してください。

有機栽培農家

金沢農業 代表 / 株式会社金沢大地 代表 / アジア農業株式会社 代表

○略歴

1964年石川県金沢市生まれ。

1989年明治大学農学部農学科卒業後、地元金沢の広告代理店に入社。

1997年脱サラし就農。耕作放棄地を中心に開墾すると共に、有機栽培に転換。

現在は、金沢市、河北潟干拓地、輪島市門前町山是清、および珠洲市八ヶ山の農場で、米、麦、大豆、蕎麦、野菜の有機栽培を行う。耕作面積は約190ha (2012年現在)。

米、麦、大豆は、日本の有機JAS認証のみならず、米国農務省のNOP認証およびEU認証の国際的な基準を満たす。

また、農業の6次産業化を目指し、栽培だけでなく、自社有機農産物の加工品の開発・販売を進める。

2011年2月、近江町市場に、直営店である金澤大地「たなつや」を開店する。

○その他

アグリファンド石川会長

日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会 (JONA) 理事

全国有機農業推進協議会 理事

石川県有機農産物等輸出促進協議会 会長

金沢市有機農業推進協議会 代表

風土金澤 代表理事

食料・農業・農村政策審議会 地球環境小委員会 専門委員

Radixの会 食品部会理事

2008年「輝く経営大賞」(西日本エリア)受賞

2009年 FOOD ACTION NIPPON FAN AWARD 2009 プロダクト部門優秀賞受賞

 

2.融資を受けて実施する事業について

■事業の動機と目的就農時に描いたビジョン

1997年の就農時に、テーマは持続性、今風に言えば「サステナビリティ」を念頭に、描いたものです。

環境保全型農業による有機農産物生産、加工販売、有機肥料生産、お客さまとのネットワークづくりなど、地道に取り組みを進めてきましたが、右上にある「自然エネルギーによる電力供給」や、右下の四角で囲まれている「生命教育、観光・市民農園などを通じた地域貢献」は、今後、取り組んでいくべき課題として残っています。

なお、「自然エネルギーによる電力供給」に関しては、2003年にNEDO (新エネルギー・産業技術総合開発機構)に対して、「金沢市湖南町における風力発電フィールドテスト事業 (風況精査)」を提案したこともありますが、残念ながら、採択には至りませんでした。

一度はあきらめかけましたが、東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電事故を経て、有機農産物を選んで食べてくださるお客さまや、地元の方々と一緒に、自然エネルギーの普及・推進にあらためて挑戦し、地域活性化にも取り組みたいと考えています。

 

■目指す社会

・循環型の持続可能な社会

・耕作放棄地の再生により、食糧自給率が向上し、里山や美しい農村風景が保全される社会

・都市部と農村との交流が拡がる社会

■事業の内容

Q.誰に対して・どんな価値(モノ・サービス等)を・どのように提供しますか?
A.
・輪島市門前町山是清の農場にある建物の屋根に、市民出資型の太陽光発電を導入します (約16kw)。

・固定価格買取制度を活用して、発電量全量を北陸電力に売電します (平成24年度の買取価格:20年間42円)。

・売電収益から、出資者には元本と利益を分配し、融資をしてくださる地域金融機関には元本と利息を返済します。

・利益の分配には、能登の農場で収穫された有機農産物 (「オーガニック能登じゃが」や「オーガニック能登そば」など) を活用します。

・事業への出資者や、融資をしてくださる地域金融機関の関係者 (預金者・出資者) を対象に、農場見学などのグリーンツーリズムを企画し、能登を訪れるきっかけをつくったり、交流の場を提供します。

 

■融資を受けようと思った動機および資金の使い道は?

 ・固定価格買取制度の開始により、売電収益は十分見込めるようになりましたが、一方で、農水省などによるハード面での補助金は廃止され、初期投資に必要な資金の調達に工夫が必要となりました。

 ・自然エネルギーの普及には、コミュニティパワーが重要であることを認識し、地域のための活動を応援してくださる「ピースバンクいしかわ」に、ぜひ相談してみたいと考えました。

 ・小規模な発電システムではありますが、地元の方々や、金沢大地の有機農産物を評価してくださる方々と一緒に、活動を展開したいと願っています。地域に貢献したいとの願いのもとで、「地元での認知不足」という課題を考える際にも、「ピースバンクいしかわ」に協力を仰ぎながら、地元でのご縁を拡げていくのが理想的であると考えました。

 ・融資を受けられる場合、太陽光発電システム導入に伴う初期投資 (機器設備費、工事費、電力協議申請関連費など) に活用させていただきます。

 

■ピースバンクいしかわに期待すること、メッセージをどうぞ!

 事業計画の立案段階から、貴重なご意見や温かいご支援をいただき、誠にありがとうございます。社会性や志金の循環の観点から、引き続き、コミュニティパワーにつながるようなアドバイスをいただけると大変心強く思います。

 また、協働で、地元でのご縁づくりを進められると幸甚に存じます。当方の事業計画を応援いただくことが、何らかのかたちで、「ピースバンクいしかわ」の活動を知ってもらうきっかけや、新たな出資の検討材料につながるように努めたいと考えております。

 今後とも、ご指導・ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

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