特定非営利活動法人 白山しらみね自然学校

1.融資先概要

■融資実行日:2013年2月しらみねモデル概念図

 

■氏名または団体名・法人名:特定非営利活動法人 白山しらみね自然学校

 

■事業開始年月日:2009年4月8日

 

■事業実施メンバー数:8人

 

■融資金額
2, 500,000円/ 返済予定 2013年6月

 

■事業内容
「北陸地域の活性化」に関する研究助成採択事業 (北陸建設弘済会)
再生可能エネルギー利用「しらみねモデル」の運営に向けた市民ファンド事業

 

■貴方もしくは貴団体の理念や目的を教えてください。
1)白峰や白山麓を訪れる人々への情報ワンストップサービスの提供
2)地域資源の保全と活用策の企画や事業化
3)エコツアーガイドの養成等を行う、トータルサポート型組織として、エコツーリズムの考え方を基本軸に白峰の自律的で持続可能な地域振興策を実現することにより、白山麓すべての地域の活性化に寄与することを目的とする。

 

■貴方もしくは貴団体の主な事業とこれまでの成果を教えてください。

2009~

白山市と連携し、ガイド養成講座「よさりのジロバタ楽校」をスタート。毎月第4月曜の夜に開講。

日本エコツーリズムセンターと連携し、農水省事業「田舎で働き隊」の受け入れ開始。

ISICOの活性化ファンド事業に採択され、イワナの新商品化研究に取り組む。

石川県立大学の夏期インターンシップの受け入れ開始。

石川県と連携し、韓国からの白山登山受入のためのPR映像撮影、モニター受入に協力。

金沢大学と連携し、白峰での再生可能エネルギーの社会実験へ向けて研究会スタート。

白山市の委託を受け、3本の登山道、遊歩道の草刈り、支障木撤去などを開始

 

2011~

本格的にエコツアープログラムを企画し、ガイド活動を始める。

 

■代表者について、「私はどんな人?」を経歴やエピソードなどを自由に表現してください。

当校代表の山口 幸一は、白峰で唯一の自動車整備工場である有限会社白峰自動車の共同経営者です。

とても面倒見が良く、住民からは「こうちゃん」と呼ばれて親しまれています。

白峰一筋に育ち、およそ40年前の商工会青年部時代には、今も続く「白山まつり」を創り、住民の一体感醸成と地域活性

化に取り組みました。また白峰村議会議員としてさまざまな政策を打ち出し、白峰村の発展に尽力してきました。

人見知り、ものおじしない性格で、初対面の人にも気軽に声かけをしてすぐ仲良くなれるという特技があり、まさに地域ガ

イドにもぴったりです。

70歳になりましたが、ますます意気盛んで当校の自律のための生業創出に取り組んでいます。

 

2.融資を受けて実施する事業について

■事業の動機と目的

白山市白峰地区は白山国立公園内に位置しており、面積221k rrIに約200戸、700人が集住している地域です。過疎・少子高齢化が進行し、市町村合併以降も人口減少に歯止めがかかっていない状況です。

白山の伏流水を水折、とする手取川は石川県内の70協をカバーする生活用水となっており、白峰地区の人々の暮らしと共にあった白山麓の自然環境の保全は重要な課題です。白峰地区は、急峻な山間部に住民が集住しており、自立的な地域エネルギーの保有は、厳しい自然環境下で暮らしを維持するための安全保障となります。

また、日本有数の豪雪地帯である白峰地区は、冬季において集落での生活維持と家屋を守るための屋根雪おろしに多くの労力と危険を伴う作業が必要とされてきました。近年、過疎化・高齢化の影響もあり、多くの家屋で屋根雪融雪装置が設置され、多大な電力・灯油等が消費されるようになりました。これにより、家計への負担が増大し、二酸化炭素排出等、新たな地域固有の課題が顕在化してきています。

地域の主要な産業であった薪炭産業の衰退や木材生産の減少により、森林の利用は低下し、地域内での就労機会も減少しています。村内スキー場の閉鎖など、地区を訪れる人々の数も減少するばかりであり、新たな視点による地域活性化策が必要となっています。

また、森林に手を入れない結果、里山的エリアの景観の荒廃も目立ってきています。石川県民の水蜜である白峰地区の森林の荒廃による、水源かん養機能の低下および防災機能の低下が危具されています。

 

■事業の内容

Q.誰に対して・どんな価値(モノ・サービス等)を・どのように提供しますか?
A.

これらの問題に取り組むため、2007年より白山しらみね自然学校と地元事業者、金沢大学研究者は共同で新しいエネルギーの自立の取り組みをおこなってきました。その方法として、白山麓にある様々な再生可能エネルギーの中で地域資源の最適な利用の組み幸子わせをデザインし、再生可能エネルギ一利用方法の“しらみねモデル”を検討しています。このモデルは、地域住民と協力して形成し、地域エネルギ一利用を促進することで、地産地消の自立的かっ安定的なエネルギーの確保を実現し、里山の再生や地場産業の発展と就労機会の形成を実現することをめざしています。

具体的には、木質バイオマス(間伐材や林地残浮等)、雪氷、小水力、温泉などの再生可能エネルギーを地域社会の中で利用します。方法として、白山麓にある様々な再生可能エネルギーの中で地域資源の最適な利用の組み合わせをデザインします。

 

木質バイオマス(間伐材や林地残浮等)、雪氷、小水力、温泉など、の再生可能エネルギ一利用を地域社会として広げるために、地域資源賦存量調査や、環境教育活動、デモンストレーションを行なっていきます。

そして、自立的な事業運営のために、地域住民や手取川流域の水源利用者を中心とするステークホノレダーに事業内容の理解を求め、寄付を募る形で事業資金のための基金を形成します。これらの賛同者には、地域の再生可能エネルギーの利用に対する優先的な利用や、森林環境保全や再生可能エネノレギ一利用の意義を伝えるイベントや環境教育ツーリズム事業への参加機会の提供を行います。

 

■融資を受けようと思った動機および資金の使い道は?
北陸建設弘済会からの助成金500,000円の残額(1/2)の入金が、25年3月の事業終了以降になるため、3月までに実施する事業の支払いにあてるため

 

■ピースバンクいしかわに期待すること、メッセージをどうぞ!

志は高いが、財務基盤の弱いNPOに対しての資金繰り応援組織として、また新規事業を目指すNPOや団体に対して貴社の持つ豊富なネットワークによるリアルタイムな情報の提供支援等、に期待します。

 

 

■その他ご意見

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